毎年3月に行われる選抜高校野球(春の甲子園)ですが、
地方予選を勝ち抜くと出場できる夏の甲子園とは違い、センバツというだけあって選ばれた学校だけが出場できる大会です。
それでは選抜高校野球の出場校の決め方はどのような基準で決められるのか知っていますか?
この記事では選抜高校野球の出場校数や出場校の決め方の基準について書いています。
選抜高校野球の出場校の決め方はどんな基準?
まず選抜高校野球の出場校数です。
春の選抜高校野球には一般枠が28校、明治神宮大会枠が1校、21世紀枠が3校の合計32校が出場できます。
気になる選出方法ですが・・・ほぼ前年の秋の大会の成績によって決められます。
選考に大きな影響を与える秋の大会というのは、
11月に行われる明治神宮大会と、それに出場するための各地方大会の事です。
私の住んでいる大阪の場合でいうと、まず大阪府の大会があります。
そこで3位以内に入ると近畿大会へ出場できます。
そして近畿大会で上位の成績を収めると一般枠での選出の対象になります。
さらに優勝校には明治神宮大会への出場権も与えられます。
明治神宮大会では各地区で優勝した10チームが集まります。
地区の数でいうと9地区なので代表校も9校になるはずなのですが、東京代表は関東大会に出場しないので東京大会優勝=神宮大会出場となります。
なぜ東京代表が秋季関東大会に出ないのかについてはっきりとしたことは分かりませんが、
東京の学校はどこが出てきても強いので別枠になっているという説があります。
ということで10校で争われる明治神宮大会は、夏の甲子園が終わった後の新チームになってから最初の日本一決定戦となり、ここで優勝すると明治神宮大会枠としてセンバツ大会への出場枠がもらえます。
2019年の大会では、東海地区代表の中京大中京が優勝したので来春のセンバツ2020の出場権を獲得しています。
選抜高校野球の一般枠の決め方は?
次に一般枠での出場校の決め方です。
一般枠では28校が選ばれますが、各地区の出場枠数というのは以下のように決められています。
北海道地区:1校
東北地区:2校
東京・関東:6校
北信越地区:2校
東海地区:2校
近畿地区:6校
中国・四国地区:5校
九州地区:4校
秋の大会の成績をもとに、各地区の割り当て数に応じて出場校が決まっていきます。
例えば・・・近畿地方でいうと割り当て数が6校になっています。
そのため近畿大会でベスト8に残った学校が選考の対象になります。
その中で準決勝に勝ち残った4校は当確。
負けた4校のうち2校が選ばれるのですが、その際は試合内容や負けた相手のその後の成績、地域性なども考慮されます。
地域性というのは同じ都道府県からは2校までという暗黙のルールがあるとされています。
そのため成績的には選ばれそうな学校でも同じ地域でさらに上位の成績の学校が複数あれば選ばれない、という事もあります。
センバツ甲子園の21世紀枠は決め方は?
次は21世紀枠3校の決め方です。
21世紀枠というのは秋季大会の成績も考慮されますが、
・文武両道である
・部員不足や練習場所の確保など困難な環境を克服している
・清掃活動などで地域貢献をしている
など、野球以外の部分で他校の模範となるような学校が選ばれます。
また基本的には甲子園出場が難しい公立校を救済するためのルールだと思われます。
そのため過去に選ばれているのは公立50校、私立1校とかなり偏った結果になっています。
選出までの流れですが、まず各都道府県連盟が1校づつ推薦します。
そこから各地区ごとに1校に絞り込みます。
それが先日発表された9校です。
北海道地区・・・帯広農(北海道)
東北地区・・・磐城(福島)
東京・関東・・・宇都宮(栃木)
北信越地区・・・敦賀(福井)
東海地区・・・近大高専(三重)
近畿地区・・・伊香(滋賀)
中国地区・・・平田(島根)
四国地区・・・城東(徳島)
九州地区・・・本部(沖縄)
この9校の中から秋季大会の結果も参考にして選考されます。
そして最終的には、来年1月24日に行われる選考委員会で21世紀枠を含む32校が発表されます。
まとめ
選抜高校野球の出場校の決め方は秋の大会の成績上位校から各地区の出場校数に応じて選ばれます。
出場校数は明治神宮枠、一般枠、21世紀枠あわせて32校です。
第92回選抜高等学校野球大会の出場校の発表は1月24日。
開幕は3月19日です。
こちらの記事では今回紹介した内容を参考に2020年のセンバツ出場校を予想しています。
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